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アスリート魂を心に、前向きにトマトと向き合う【渡邉聖太さん】

愛菜アグリ 渡邉聖太さん
インタビュー

濃厚な味のフルーツトマトの生産者は、元・プロバレーボールリーガー!?

お会いする度にいつもニコニコ顔で出迎えてくれる、愛菜アグリ株式会社 専務取締役の渡邉聖太さん。
フルーツトマトを生産する前は、プロのバレーボール選手という筋金入りのアスリートです。
29歳まで現役で活動した後、引退とともに約2年間静岡県で農業を学び、その後オランダで学びを深めていく中で、アスリート魂に火が付き、“高糖度トマトの本当の魅力を分かってもらえる人に食べてもらいたい”という思いと、フルーツトマトとの出会いで苦手だったトマトを食べられるようになったという自らの経験から生産を始めました。

江戸時代初期から続く歴史ある農家に生まれて

渡邉家が農業を始めたのは1662年江戸初期。祖父から聞いた話によると、「深谷の地で生まれた渋沢栄一や尾高惇忠の3人で骨とう品を買いに出かけて行った友人関係。」だったそうです。真偽のほどは定かではありませんが、アスリートであるとともに、歴史ある深谷の地で古くから生活を重ねてきた「生産者」としての血を受け継いでいることは間違いありません。

“愛する野菜で美人になる”という思いを込めて付けられた「愛菜美人」

そんな歴史ある渡邉家では、現在、ハウス4棟1200㎡に6000本のトマト苗を栽培し、品種は年間で20品種、うち半分が国産の苗、残りが海外の苗を栽培しています。一般的にトマトは、花が咲いて60日ぐらいで収穫となりますが、愛菜美人のフルーツトマトは80日で収穫、ハウス内の温度と気温とをコントロールしながらゆっくり成長させることでうま味をギューッと詰め込んだ濃縮な味に仕上げています。

代表的なトマトの品種は『フルティカ』『イエローミミ』『ブルートマト』。
特に『ブルートマト』は、海外から種を仕入れた日本では希少なトマトで、糖度は11~12度とさっぱりとした味。『フルティカ』と比較すると酸味が少なく、甘みが強い品種です。

ブルートマト

 

太陽の光をたっぷり浴びて育てているトマトたち。

栽培方法は、独立ポット式養液栽培という、一つの苗に1本のノズルを指し水分や肥料を調整する栽培方法。日々さまざまなテストを繰り返して、より良い品質のものを作り続けることを心がけています。

 

パッケージに貼ってあるラベルの形や色で糖度や種類を分けています。

“非破壊糖度計”でトマトを切ったり絞ったりせず1個ずつ丁寧に糖度を計ります。

愛菜美人は、「野菜ソムリエサミット※」10回以上銀賞を獲得!! ※日本野菜ソムリエ協会主催、農産物のさらなる価値向上と農業の活性化を目指し、野菜・果物、農産加工品の品評会。

 

これからの深谷、若い生産者さんたちのことを考えながら

深谷市では、生産者の高齢化も課題となっています。
オランダで学んできたことを生かし、若い人がもっと農業に参入しやすくなる仕組みやビジネスモデルを深谷から作っていきたいと、日々渡邉さんは考えています。

「これからももっと多くの品種にチャレンジし続けていきたい。」という熱い思いをお聞きしました。
渡邉さんのアスリート魂、そして生産者魂が創り出す「未来のトマト」、そして「未来の深谷市の農業」との出会いが今から楽しみです。

 

愛菜アグリの野菜を…

【購入できる場所】

  • 深谷市内/
    埼玉県農林公園・花園ハーズ
    アリオ深谷・愛菜アグリ正面入り口前トマトの自動販売機
  • その他/道の駅おおた・築地米金・他

    (愛菜アグリ正面入り口前トマトの自動販売機)

    深谷アリオ内では、華やかに並べられています。

     

【味わえる場所】

 

[取材者|ふかやさいアンバサダー 福島玲子]

    野菜の楽しさに
    何度も訪れたくなるまちへ。

    肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。

    深谷へのアクセスはこちら
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