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やさいびと

想いをカタチに。農家の新しい形の働き方を求めて挑戦する 【(有)埼玉林業種苗農園 ベーグル・やきいもSAIRIN  富田千恵子さん】

今回は、造園業の御主人を支えながら新しい取り組み、新しい働き方にチャレンジする富田千恵子さんにお話を伺いました。

思い立ったら即行動!フットワークがめちゃくちゃ軽い!

埼玉林業種苗農園さんは総面積約15haの圃場を有する植木卸、造園業の会社で市等行政のイベント等で苗木を配布する事業も担当されていたそうです。時代でブルーベリーが流行しつつある中、毎年少しずつ圃場に残りの苗木を植え、その数今では200本以上。種類もハイブッシュ系やラビットアイ系など数種類あり、専業のブルーベリー農家に引けを取らない規模です。

毎年実るブルーベリーは、初めは人にあげたりしていたそう。そんな時、花園農産物直売所がリニューアルされ、収穫したものが販売できる事を知りフレッシュのブルーベリー販売を開始。また、フレッシュなブルーベリーは選別でのはねだしが多く、「もったいないな。」という思いから、元々、お菓子作りやパン作りが好きだった千恵子さん。皮の柔らかい早生のハイブッシュ系はジャムに。皮の固い晩生のラビットアイ系はオリジナルドライを作り、以前から習っていた天然酵母のベーグルに練り込んで、無駄なく活用されていました。

実は、このベーグル、当時は天然酵母のパン教室が近場になく、一時間以上かけて県南まで通って習ったもの。なかなか出来ないことですよ。千恵子さん、見た目も話し方も実にホンワカしておりまして、アクティブという言葉からは離れたイメージでした。しかし、フットワークが軽い軽い!思い立ったら即行動される方で、焼き芋ビジネス開業講座があると知れば、即出かけ、学び、そして開業しちゃうんですから。同じ年の1月に焼き芋屋さん、2月にベーグル屋さんを開業!いやいや驚きです。

納得のできる味を届けたい

ベーグル販売は7~8月はお休みで、毎週火曜日に自宅販売を行っていまして、売り切れ御免状態の大好評!こだわりの国産小麦と天然酵母。自家製ブルーベリーは勿論、明太マヨなど食事代わりになる種類も豊富で、目で見ても満足しそうなラインナップ。妹さんが手伝ってくれているとのことですが、具材の味のバランスで時計量も繊細で、100個が限界だそうです。

フレッシュのブルーベリーはしっかりと色の乗ったもので小さな傷もないものを丁寧にパック詰めし、花園農産物直売所で季節限定で販売。また、同直売所で販売中の自家製ジャムにもこだわりがあり、ハイブッシュ系に限定して使用し、ブルーベリーの甘さがぼやけないよう、レモン果汁の量を調節するこだわり。

焼き芋は、土・日曜日に花園農産物直売所でも期間限定で販売されているのですが、これまた品種は勿論、生産者さんにもこだわりがあり、自分で食べてみて納得のいく芋しか焼き芋にはしないそうです。以前仕入れたもので、自分が納得できず廃棄したこともあるそうで、まさに職人。

自家製ドライブルーベリーたっぷりのもちもちベーグル


丁寧な選別のもとパック詰めされたブルーベリー


こだわりのジャムは花園直売所で購入可能


芋の選定には妥協はなし

家族も協力的に

ブルーベリーの栽培管理は勿論旦那様と共に行っていますが、初めは旦那様も千恵子さんの焼き芋やベーグルの仕事に関して関心が薄かったらしいのです。しかし、焼き芋やベーグルに対しひたむきに頑張る姿に心動かされたのか、ベーグル屋さんの看板を道沿いに作ってくれました。しかも焼き芋を保存しておくための貯蔵庫も準備!TVの番組で、「コロナ禍で頑張る主婦」として紹介されていた時も、旦那様もご出演されており仲の良さが伺えました。旦那様を支え、また支えてもらい、更に支えあう関係になっていったのですね。夫婦愛って良いですね。ステキです。私はまだまだ野放しですけど・・・。

ブルーベリーをもっと身近に

現在花園地区は、深谷テラスやキューピーの「ヤサイな仲間たちファーム」のオープン、アウトレットモールのオープンを控え、花園IC付近が活気づいており、観光の拠点として深谷市の中でも大きな役割を持ちであろう地域になってきています。そこで、今現在のブルーベリーの圃場を観光農園として整備し、訪れる方々に、身近に収穫体験してもらいたいと考えているそうです。食べる楽しさも良いですが、摘み取ったものを自分で食べるのは、格別ですからね。また、加工品に関しても、原点に戻ってと言う訳ではないですが、ブルーベリーをメインにした新たな加工品も構想中!色々と千恵子さんの頭の中に浮かんでいるようです!

自分の経験を生かして

自宅でサロンを開くサロネーゼ、プチ起業など、好きを仕事に出来る方が増えている近年、千恵子さんは、自分が開業に至るまでのノウハウを必要としている方々に共有できたらと考えているとのこと。千恵子さんも短い期間ながらも失敗も多々あり、だからこそわかる事、教えられる事があるのではないかと、日々考えていたそうです。

今は「農起業」なんて言葉も出てきている時代。多くの可能性を秘めている農業。そしてそこから発展していく新しい農業の働き方、売り方、儲け方。ノウハウを欲している人は多いと思います。私もその中の一人ですが…。

千恵子さんの経験してきた事は立派な財産であり、新たなビジネスになり得るモノです。将来的にはプチ起業したい方に向けての講座を開催するなど、講師業にも挑戦したいとおっしゃっていました。私も一期生として学ばせて頂きたいです。「私、おせっかいだから生徒さんにもしつこいほど手取り足取り教えちゃうかも」とにっこり。このにっこりの裏側に妥協を許さない職人肌の千恵子さんが潜んでいるのですけどね~。生徒からしたらしっかり面倒見てもらえそうで良いかも。私、絶対受講させていただきます!

初めは余った苗木が、今では千恵子さんの仕事になる。

誰もが「もったいない、○○してみたい。」とか考える事だと思いますが、実行し、仕事にまでするというのはなかなか、真似できないことだと思います。 圃場を案内して下さったときに、ブルーベリーの木々を眺める千恵子さんの眼差しは、子供を眺めるような優しい眼差しだったのが印象的でした。しかし、チャレンジ精神が燃えたぎるパワフルな女性千恵子さんでした。益々のご活躍期待しております!ありがとうございました!

INFORMATION

(有)埼玉林業種苗農園

■住所    〒369-1241 深谷市武蔵野3266
■TEL    048-584-2034
■HP     https://www.saitamaringyo.co.jp/

SAIRIN

■HP https://www.instagram.com/chieko.tomita/
詳しくはスポット記事

買える場所

花園農産物直売所(ジャムと焼き芋)
■住所 〒369-1246 埼玉県深谷市小前田553
■営業時間 9:00~17:00
■TEL 048-584-1364
■HP https://www.jahanazono.jp/products-sale/

※焼き芋は12月~2月までの土日限定販売です!

(有)埼玉林業種苗農園敷地内SAIRIN(ベーグルと焼き芋)
※9月~6月末 火曜日限定販売

野菜の楽しさに
何度も訪れたくなるまちへ。

肥沃な土地とお日様のチカラに恵まれ、全国有数の野菜・農業のまちとして知られる、ここ埼玉県深谷市。ベジタブルテーマパーク フカヤは、『関東の台所』とも呼ばれるこのまち全体を「野菜が楽しめるテーマパーク」に見立て、何度でも訪れたくなる観光地となることを目指しています。

深谷へのアクセスはこちら
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