レトロな雰囲気の落ち着いたコーヒー店

2022年４月にオープンした「直火焙煎珈琲 まめや深谷館」は、深い茶色のかわいらしい外観が目印のコーヒー店。ここではコーヒー豆の店頭販売とカフェ営業を行っています。

以前は焼肉屋だったという建物は、どこか懐かしさのある穏やかな雰囲気。店内にはコーヒーのいい香りが漂っています。
店主の飯嶋さんはこのお店を開く以前、接客や営業の仕事を長く続けていたのだそう。
「『お客様とコミュニケーションが取れる仕事で独立したい』と考え、コーヒー屋を開くことに決めたんです。もともとコーヒーに詳しいわけではなかったのですが、プロとしてお客様に提案できるよう勉強しました」

注文を受けてから焙煎。自分好みのコーヒーに出会える

店内には世界各地のコーヒー豆が並んでいます。「まめや深谷館」で販売するコーヒー豆の最大の特長は、注文後に目の前で焙煎してもらえること。豆選びだけでなく、ブレンドの仕方や焙煎方法も含めて、お客様の好みに合わせて調整できるのだそう。

「酸味の強いコーヒーが好きな方も、苦味のあるコーヒーが好きな方もいらっしゃるので、お客様に注文をいただいたときにその場で工夫しながら対応しています。お客様とお話ししながら好みを引き出していくときには、過去の接客や営業での経験が活きているなと感じます」と飯嶋さん。何度か通いながら自分好みの味を見つけていくリピーターのお客様も多いといいます。こだわりがある方はもちろん、コーヒーに詳しくない方でも、コーヒー選びが楽しくなりそうです。

店内奥にはイートイン用のテーブル席が用意されています。昔ながらの喫茶店のような落ち着いた雰囲気で、のんびり過ごせそう。

店内でいただくコーヒーも、注文後に一杯ずつ丁寧に淹れていただけます。

すっきりした味わいを楽しみたいときは「淹れたてアイスコーヒー」（500円）を。たっぷりの氷が入ったグラスに、濃いめに淹れたコーヒーを自分で注ぐスタイルです。
「アイスコーヒーは氷が溶けるタイミングを計算して淹れています。まずは注いだばかりの濃い状態でしっかりとした苦味と旨味を味わっていただき、少し時間が経って氷が溶けたら、また違った味わいが楽しめます」とのこと。

ホットコーヒーは中煎りと深煎りの「本日のコーヒー」と、オリジナルの「まめや深谷ブレンド」の３種類（各500円）。今回いただいた中煎りのコーヒーは、苦味とコクのバランスが絶妙で、ほっと落ち着く味わいでした。

人気のバスクチーズケーキは、深谷市上野台にある「BOBBY’S CHEESE CAKE（ボビーズチーズケーキ）」のもの。濃厚でありながら後味はさっぱりです。

ドリンクメニューにはカフェオレやキャラメルオレなど、ブラックコーヒーが得意ではない方も楽しめるメニューが用意されています。「コーヒー好きの方の付き添いで来られた方も、一緒に楽しんでいただけるように」という思いが込められているのだそう。

「地元密着で営業しているので、お客様の口コミや紹介で広めていただけている部分が大きいです。今後は深谷市内の他のお店とコラボレーションをするなど、さらに交流を広げていきたいと思っています」と飯嶋さん。これからの展開も楽しみです。

「まめや深谷館」で店主との会話を楽しみながら、自分好みの一杯を見つけてみてはいかがでしょうか。

※営業時間や定休日、金額などの掲載情報は変更になる場合がございます。あらかじめ各店舗・施設に確認の上、おでかけください。

■取材日：2025/8/10　■取材・執筆：瀧川美里　■写真：及川誠