
漬物を世界に届ける「マルツ食品」のおいしさへのこだわり
ふかや花園プレミアム・アウトレットから車で約14分のところにある「マルツ食品株式会社」では、漬物の開発・製造・販売を行っています。今回は直売所にお伺いし、特別に工場内も見学させていただきました。
青果卸業から始まった漬物づくり

深谷市岡部に本社と工場を構えるマルツ食品株式会社。左右の建物が工場で、写真中央のベルトコンベアの奥にあるのが事務所と直売所です。

「創業は昭和25年。私の父が青果卸業を行っていたのですが、余った野菜がもったいないから漬物にしようと、野菜を漬け始めたのが始まりです。このあたりの地域は浅間山の火山灰でできた砂地で、根菜類の生育がよかったため、たくあん作りが盛んになり、漬物屋さんが増えていきましたね」
そう話すのは二代目社長の鶴田健次さんです。
独自の製造技術を使った無添加の漬物は絶品!

マルツ食品が手掛ける漬物はなんと150種類以上! 野菜の生産者から「うちの野菜を漬物に加工してほしい」と依頼を受けることも多いといいます。事務所の隣にある直売所にも、人気の漬物がずらりと並んでいます。
マルツ食品の漬物のこだわりは、添加物を使わないこと。独自の製造技術を使い、自然の素材のうまみを生かした漬物づくりを行っています。

おすすめは「お茶うけきゅうり」。年間約17万パックも売れるという人気商品です。ぬか漬けの発酵調味液をしょうゆにブレンドしているため、角が取れた味わいになるのだそう。「子どもにも好かれる味です」と鶴田さん。

最近注目を集めているのは、「ならづけクリームチーズ」と「いぶりがっこクリームチーズ」。漬物とクリームチーズを組み合わせたこのシリーズは、深谷の漬物屋と日本酒の蔵元が市内の飲食店とコラボレーションして魅力を発信する「漬物・酒BAR」がきっかけで誕生しました。
「イタリアンレストランとコラボしたときに、そのお店のオーナーシェフが開発したのが、ガレットにマスカルポーネチーズとうちの奈良漬けを乗せたもの。これが皆さんにご好評いただいたので、商品化しようと思いました。発酵食品同士は相性がいいんですよ」と鶴田さん。クリームチーズは10種類ほどを取り寄せて、漬物に一番合うものを社員の皆さんで選んだのだそう。

「さいたま梨のぴくるす」は2025年の漬物グランプリで金賞と特別賞をダブル受賞した銘品。独自技術によって梨のシャキシャキとした食感を残しつつ、プルーンのお酢で漬けた爽やかな一品です。
海外輸出や漬物作り教室も

今回は特別に工場内を見学させていただきました。漬物のいい香りに包まれながら、仕込みや洗浄を丁寧に行っています。

計量のうえひとつひとつパック詰めされた「お茶うけきゅうり」は、ベルトコンベアで運ばれてさまざまな検査を通過したのちに出荷されます。
漬物の海外輸出も行っているマルツ食品。2015年に開催されたミラノ万博では、日本パビリオンで提供されるカレーライスにマルツ食品の福神漬けが使われたのだそうです。
また、多くの人に漬物を身近に感じてほしいという思いから、漬物作り教室も開催。「ぬか漬け教室」や「奈良漬け教室」はリピーターも多く、遠方から参加される方もいるとのこと。2年前に始めた「たくあん作り教室」では、基本的な材料のほかに昆布やとうがらしなどの具材を漬けて、自分好みの味にアレンジできるところが人気です。

「今後も生産者さんと切磋琢磨しながら商品開発を行っていきたいです」と話す鶴田さん。三代目である息子さんも、父の背中を見ながら仕事に打ち込んでおり、漬物の魅力をさらに広めるための企画を担っています。
長きにわたって愛される定番の漬物からユニークな新商品まで、こだわりの漬物を広く届けているマルツ食品。漬物好きの方は、ぜひ直売所を訪れてみてください。
※商品の取り扱いや営業時間等、最新の情報は店舗へ直接お問い合わせください。
■取材日:2025/12/17 ■取材・執筆:瀧川美里 ■写真:及川誠
INFORMATION
マルツ食品株式会社「発酵食品の館」
■所在地:埼玉県深谷市岡部1974-5
■電話番号:048-585-3380
■営業時間:9:00~18:00
■定休日:年中無休
■Webサイト:https://marutsu-f.co.jp/
※営業時間や定休日、金額などの掲載情報は変更になる場合がございます。あらかじめ各店舗・施設に確認の上、おでかけください。
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