変わらぬ味と、進化し続けるスタイル。

立派な「國良」の文字が書かれた暖簾がお出迎え。老舗の雰囲気を感じます。
そして内装は座敷にカウンターと、どこか昔懐かしなアイテムがずらり。
手作りのメニューが印象的でした。

お店は以前からずっと続いているように見えますが、実は６年にもわたる長い休み期間を経て
今年1月にリニューアルオープンしたそうです。

先代は、現在店主を務める森さんの父、國良さん。
父「國雄」の國と、妻「良子」の良で、「國良」とつけられたのだそう。

國良さんは40年ほど前に自身の名前のお店を開店させ、
市内初となる「郷土料理・煮ぼうとう」の提供を開始。
当時はお酒も嗜める居酒屋としても栄えていたそうです。

リニューアルオーオープンした後は、古くから変わらない味を提供しつつも
昼も夜も全てノンアルコールで、体に優しい「健康志向」のメニューを提供するようになりました。

國良、定番の味！煮ぼうとうのランチセットをいただく。

ランチメニューのとろろセットを注文。想像以上にボリュームたっぷり！
にぼうとうの鍋に、付け合わせが盛りだくさんのご飯のセットです。

煮ぼうとうの具には全て深谷産の野菜を使用。
古来から、深谷発祥の煮ぼうとうは、庭先で採れた、ありふれた野菜を具材として利用していたそうで、
肉は一切使用することがなかったそうです。伝統を守り抜いた一品ですね。
たっぷり入った野菜が体に染み渡ります。

竹製の麺すくいで、お椀にとっていただきます。
具沢山な野菜が食欲をそそる・・・！

野菜はどれも香高くて噛みごたえのある食感でした。
ただ、店主の森さんは「夏場のネギは細くて硬め」とのこと。
深谷市では一年中を通してネギの収穫が行われていますが、
季節によって太さや硬さが違うのだそうです。

特に、おすすめの季節は12-2月。
寒い冬に食べたらあったまりそうですね〜。

太くてコシのある麺は、注文が入ったら手打ちから製麺まで全て行うのだそう。
これも古くから伝わる製法をそのまま生かしているのだそうです。

何倍もいける！とろろごはん

とろろごはんをいただきます。深谷産のツヤツヤの卵に、豆苗をたっぷり。

豆苗は、店主イチオシの健康食材なのだそう。
栄養満点で、美容と健康にも良いらしいです！

当店自慢の「大根うどん」も。

他にも、冷たいうどんでは、つけ麺で食べる「大根うどん」が人気だそうです。
店主さんも「当店自慢の一品！」と目白押し。

大根・・・といえば大根おろしのうどんがありますが、
このメニューはおろしではなく、千切りの大根がうどんと一緒に茹でたものだそう。
薬味はわさびではなく、柚子胡椒でいただきます。

量は多めで、スルッと入っちゃう人気うどん。こちらも是非味わってみて。

▲大根うどん

数々のサービス充実！國良の新しい「魅力」

先ほども、豆苗に関する知識について少し紹介されていましたが、
店内の至る所に「健康についての豆知識」に関するボードが飾られています。

これは元エステシャンでもある店主・森さんが考案した取り組みで、
「暑い夏でも体に良いものを食べて健康に過ごしてほしい」という願いが込められているのだとか。

また、家庭の鍋を持参すればテイクアウトできる「鍋テイクアウト」制度も。
この制度を始めてから、市内だけではなく遠方の人でもお鍋を持ってくるようになったそうです。

お店独自のサービスはこれだけではありません。
夏季限定では、割引サービスも行っています。

お食事と一緒にかき氷を頼むと割引になったり、
コーラやサイダーなどのドリンクも200円のところ100円になったりと
コスパが良い割引サービスが充実しています。

そしてドリンクは大きなジョッキで提供。これもコスパが良すぎるのでは・・・！
お子様は飲み物無料、お菓子もついてくるそうです。

▲かき氷(抹茶・あずき 500円)

夏場をお休みするお店が多いという煮ぼうとう専門店ですが、基本的にオールシーズン営業している「國良」。
和風のつゆを使った冷やし中華風の「冷やしほうとう」も提供しています。

冷やしほうとう、大根うどん、かき氷は夏季限定ではなく、1年中楽しめるのだとか。
個性豊かなメニューだけでなく、自家製サービスも充実した、アットホームな「國良」に
ぜひ行ってみてくださいね。