「ねぎ屋が本気で造った」ねぎパウダー「POKENEGI」の使い方

それではそんな「POKENEGI」のおススメの使い方をご紹介！「和風味」は薬味が食べたくても喉につかえてしまう方にもねぎを味わって頂けるよう、流動食や病院食にも使用してもらえたらと考えて作ったそうです。浅漬け作りや納豆にもおススメ。特に納豆は和風味だけをふりかけて、まぜまぜ。小さじ１くらい入れても良いかも。これはイケる！「中華味」は焼きそばやナムルに。唐揚げの下味に使えば、揚げることでねぎの香ばしさが増して美味しさアップ。鶏ガラスープが使用されているので、万能ですよね！「洋風味」はムニエルなどお洒落な感じで、「コショウ味」はBBQでも焼肉でも焼き鳥でもなんでもござれ！まさに万能な調味料達。「POKENEGIねぎ塩レモン味」があればネギタン塩のねぎがこぼれ落ちてしまう事もない‼直にかけても、小皿に盛ったねぎ塩をチョンチョンとしても良し！これでこぼさずお口の中で、ネギとレモンの風味がお口の中に広がって行きます。

私は早速自宅にて、厚揚げ、天婦羅、ポテト、朝ご飯の納豆に使ってみました。厚揚げや天麩羅は、レモン味でさっぱりと。ポテトは、かなりオススメ！塩のかわりに振りかけて絡めると、ネギとジャガイモが合います。

製造販売元に潜入！そこはネギ専門の商社？

よく見たら、市内の会社が作っているではありませんか！ネギパウダーを使用した、このネギ塩にも興味が湧いてきた私。製造販売されている会社を訪ねてみる事にしました。たどり着いたのは、ネギをイメージしたお洒落なロゴが目印の、「株式会社　TFY」さん。早速お話を聞いてみたいと思います！深谷がネギの産地だったという事もあり、ネギに特化した会社に。「一年間を通した中で、産地リレーをしながらネギを安定的に供給出来る事が強みの会社で、一つの品目に絞ることで、プロになれる。」と板橋社長。業務用のカットネギ、パック入りの小ネギ、青ネギ、結束ネギなど約80種類もの商品を揃え、お客様のご要望に合った商品を届けているそうです。今では、自社農場も深谷と熊谷に構え生産している他、福岡や仙台にも営業所や工場を構え、登録支援機関として、特定技能外国人（インドネシア人）の支援も行う大きなグループ会社に。ネギやカットネギの販売だけじゃないんですね。この穴も何度かテストして、決まったそうです。しかもこのキレイな緑色とネギの風味がきちんと残るよう乾燥時の温度管理もポイントだったそうです。本当に本気で造ってますね。しかも、この「POKENEGI」、フードロス削減の一環でもあり、農家さん達へ恩返しの気持ちから生まれたそう。ネギは加工時に廃棄部位が出るのですが、畑で出るロスもかなりあり、特に緑の部分は規格に合わせる際に廃棄してしまう事も多いそうです。「頑張ってくれている農家さんのために、農家さん達に還元できる商品が出来ないか、所得の安定に少しでも役に立てれば」と板橋社長。緑の葉の部分を使用したネギパウダーを会社のみんなで開発しました。農家って、結構畑でのロスが多いと思います。農家である私の小さな畑ですら、商品にならないものが出て、皆さんのお口に入らない事も悲しいし、1円にもならないってのも正直悲しいです。それが価値あるものに生まれ変わるなんて素晴らしい。しかも緑の葉の部分にはビタミン類が豊富なだけでなく、肌やひざ関節に多く含まれるヒアルロン酸の量を増加させる成分が！ヒアルロン酸産出促進剤として特許出願中だそう！スゴイ！私は他県出身非農家生まれなので、ねぎの緑の部分はもったいないので捨てませんが、ねぎが潤沢に手に入る方は緑の部分は結構な割合で捨ててしまうとか？皆さん！これからは全部食べましょう！ネギって疲労回復や免疫力アップだけじゃないスーパーフードだったんですよ！

「POKENEGI」の使い方は無限大！

パウダーという事で、ひらめいたんです。塩バニラとかありますよね？その感覚でネギソフトに、追いがけしたらどうかと。ネギソフトが、冷製ポタージュみたいだとお伝えしましたが、更に塩味が入る事で複雑な味に。新しい食べる冷製ポタージュ。私は、レモン味味と和風味を購入したのですが、レモン味は、間違い無く合いますが、和風味の方が甘しょっぱさが、クセになります。まさかのマリアージュ。スイーツの隠し味にも使えたりして。チョコに合わせるとか。深谷塩ねぎチョコとか。自分だけの使い方を考えるのも楽しいですね。

深く共感！

今回取材にご対応くださった、板橋社長は「第一産業の未来はまだまだ未知数」という言葉を掲げています。私も深く共感しました。一次産業である農業は原材料を作っているわけで、そこから沢山の商品が生まれていきます。その可能性は本当に未知数。私も小さな畑から、新しい商品を生み出す面白さに魅了され、農業をすっかり楽しんでいる一人です。あれこれとアイディアが浮かんだら、まずは試してみること。そして、好奇心と探求心、挑戦する気持ちがある限りこれからも様々な商品が生まれるのではないかと板橋社長のお話を伺って私は胸が高鳴りました。調味料「POKENEGI」を深ぼりしたら、農業の面白さを再確認する事になりました！農業って面白みのある仕事。そして、尊い仕事であり、ずっと残っていく残さなければいけない仕事だと感じました。

ねぎのまち深谷

深谷ねぎの旬は冬ですが、この深谷なら、夏でもいつでもねぎを美味しく頂けます！今年の夏は、ミチオカで「ネギソフト」を食べて、「POKENEGI」買って、BBQで深谷の食材を味わうのはいかがでしょうか？深谷でねぎをオールシーズン楽しんでください！取材・執筆：VTPライター　橋本梢